課題の本質に寄り添う力〜素人主婦が学んだITコンサルティングの第一歩〜

「ITコンサルティングスキル」について調べてみました!
はじめに
本日の学習では、ITコンサルティングの実務における「課題把握」と「業務改善提案」の基礎を扱いました。IT未経験者である私にとっては難しいテーマでしたが、家庭内での管理経験や日常の判断力が、コンサルティングにどう活かせるのかを深く考える貴重な時間となりました。クライアントにとって何が「本当の課題」なのかを掘り下げて考えることの重要性を、業務事例を通して学びました。
仮想企業の課題に直面して
今日取り組んだテーマは、ある架空の中小企業が抱える業務上の課題を分析し、それに対するITコンサルティングの提案を行うというものでした。企業は創業から10年を迎え、売上は安定しているものの、利益率が年々減少しており、経営者はその理由を「現場の非効率」と「古い業務体制」にあると捉えていました。ただ、具体的にどの業務がボトルネックなのかは把握できておらず、外部の支援を必要としているという設定でした。
表面的な提案に対する気づき
このケースにおいて、私は最初、業務のデジタル化を中心に考えました。紙での請求書管理や手書きの発注業務、さらには社内共有の情報が口頭中心であるなど、「アナログ過多」の状況を改善することで、業務効率が向上するだろうと安易に判断してしまったのです。
例:請求処理にクラウドサービスを導入し、発注もオンラインシステムで行うなど、いわゆる「よくあるIT化提案」
しかし講師から「その提案で、本当にこの会社の問題は解決されるのか」と問われ、私は立ち止まることになりました。確かに便利なツールを入れれば業務は一時的に効率化するかもしれませんが、その前に「なぜ現状が非効率なのか」「なぜ改善されてこなかったのか」という、根本原因を見極める姿勢が自分には欠けていたと気づかされました。
業務の属人化とその影響
特に印象に残ったのは、業務が属人化していたことです。各担当者が自分のやり方で業務を進めており、手順もマニュアルも存在していないため、休暇や退職による引き継ぎのたびにトラブルが発生していました。その結果、ミスの修正に時間を割かれ、本来の業務が後回しになっていたのです。この状況は、単なる「ITツール不足」の問題ではありませんでした。
解決に向けた視点の転換
そこで私は視点を変え、「業務フローの見える化」から始める提案を再構築しました。各部署の業務をヒアリングし、フローチャートで可視化することで、どこに時間がかかっているのか、どこで情報が断絶しているのかを明確にしました。
✅ 気づき:請求業務が月末に集中し、経理担当者が残業していた
✅ 問題点:在庫管理がシステム化されておらず、発注ミスや過剰在庫が多発
これらはすべて、「見えていなかった非効率」でした。
全体最適への取り組み
可視化の作業を通じて得られたのは、全体最適の視点でした。今までは各部署が「自分たちの仕事だけ」を見て業務を進めていましたが、情報共有や役割分担の明確化を進めることで、組織全体として効率的な動きが可能になることが見えてきたのです。
✅ 解決策:最小限のIT投資で最大の成果を狙う段階的な導入
✅ 初手:請求処理の自動化から着手する
この経験を通じて実感したのは、ITの導入は「目的」ではなく「手段」であり、コンサルタントはまず課題を深く理解するところから始めなければならないということです。
主婦の経験が活きる実感
私は家庭でも、子供の予定管理や家計の見直しなど、限られたリソースを有効活用する工夫をしています。その経験が、企業の課題解決にも応用できると知り、IT初心者の私でも役に立てる可能性があると感じました。
まとめ
今日の学習で得た一番の気づきは、目の前の課題の「見え方」に惑わされず、その奥にある構造的な原因を見抜こうとする視点の大切さです。便利なツールや流行の技術に飛びつくのではなく、業務全体のつながりや人の動きを理解しながら提案を組み立てていく姿勢は、主婦として日常の中で育んできた「俯瞰する力」に近いものがあると思いました。
今後も学びを深め、「子供の健やかな成長と発展」や「家族全員が笑顔で過ごせる生活」を支えるために、自分の視野を広げていきたいと思います。仕事を通して社会との関わりを持ち、得た知識や視点を家庭に還元していくことが、私にとってのITコンサルタントとしての理想です。
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